Trekking
in Nepal
カトマンズからポカラ行きのバス停で出会った、インドから北上してきた大学生はなえさんと一緒にアンナプルナトレッキングをすることになりました。トレッキンググッズを準備していなくてもポカラに行けばすべてがそろいます。防寒ジャケット20R,スリーピングバック20Rでレンタル、手袋は80Rで購入。
Day1:Pokhara(870m)〜Jomsom(2713m)〜Kagbeni(2810m)
まず20人のりのプロペラ機にのりJomsomに向かった。到着後2時間歩いてKogbeniに向け出発。 途中、食料や生活用品を載せた「ろば」たちと何度もすれちがいながら、月の表面のような荒涼とした
大地をひたすら進んでいきました。ここの風景は(トルコの山々+グランドキャニオン)÷2という感じ。 とがった雪山が青空をバックにどーんとあって、まるで絵のよう。部屋にはもちろん暖房なし。凍えそうに寒い夜だったけど、シーンと静まりかえった真っ暗な夜に浮かぶ月と今までみたことのない無数の星空がとても印象的でした。
Day2:Kagbeni(2810m)〜Muktinath(3710m)
Muktinathに向け7時30分に出発、4時間歩きました。朝いちで思いっきり急斜面をのぼり、心臓つぶれそうでした。この日泊まった宿は超満員で、食事はオーダーしてから一時間かかり(トレッキング中
宿泊した宿のキッチンは木を燃やすかまど使用なので、ほとんどこのくらいかかる)やっと目の前に自分のダルバートが運ばれたころには空腹の極限。そのためやけにとてもおいしく感じました。
Day3:Muktinath(3710m)〜Jomsom(2710m)
Jomsomに向け出発。このあたりは午後から強風になるため砂が容赦なくたたきつけ、顔は痛いは耳の中まで砂は入るはで結局、砂嵐の中5時間かけて到着。宿についてhot
showerを浴びたら髪から砂がいっぱい。ところでトレッキング中、必ず宿にhot showerとサインがあるが太陽熱によるものなので実際はとても冷たい。ここで食べたアップルクランブルがとても最高。それと冷えた体にネパールのジンジャー入りミルクティーは飲むたびに冷えた体がぽかぽか温まり幸せのひととき。
Day4:Jomsom(2710m)〜Tukuche(2590m)
石畳と白い壁のかわいらしい村Marphaを通過してTukucheに向け3時間30分歩く。突風のためエネルギー消耗し、宿で暖かいパンプキンスープを飲んで昼寝。ロバの首の鈴と牛の鳴き声とピューピュー吹き抜ける風の音しか聞こえない、平和な農村。夜はインドを回ってきたというこのトレッキング中出会った唯一の日本人である、山崎君のインド話に大爆笑。
Day5:Tukuche(2590m)〜Ghasa(2000m)
Ghasaに向けてトータル6時間近く歩きました。このあたりから雪山は見えなくなり、緑の木々が道の両側にあれわれはじめました。途中、雨季に発生した土砂崩れでルートが潰されているため別ルートの足がすくむくらい急ながけを下ったり上ったりしました。結構怖かった。
Day6:Ghasa(2000m)〜Tatopani(1219m)
朝食は出来たてほかほかコーンブレッドでした。蜂蜜をかけるとすごくおいしい。朝食後4時間半かけてTatopaniに向かいました。ここはわりと物品が豊富にそろうところで、しかも気候も温暖
なのでたくさんの世界中のトレッカーが長期滞在しているようでした。あまりにも暖かいので、Jomsomあたりの凍える寒さと雪山が少し懐かしく思えました。
Day7:Tatopani(1219m)泊
私たちもここでもう一泊することに。お茶したり、絵ハガキ書いたり、洗濯したりとひさびさにゆっくりとすごしました。この日は私の誕生日で、しかも今までの宿のレストランにないチョコレートケーキを発見しオーダーしたが、ここのネパール人はあまりケーキづくりはうまくないらしい。食後、はなえさんとトランプをしてるとネパール人たちがまわりに集まってきて大トランプ大会になりました。
Day8:Tatopani(1219m)〜Shikha
Shikhaにむけ4時間歩く。今日はショッキングな光景を目撃。ネパールのお兄さんが村の子供たちにキャンディーをあげたとき、その子供たちはつつみがみをポイと道端に捨ててしまいました。自分たちを含め欧米からきたトレッカーたちは、この美しい国と山々を守ろうとゴミに関しては割と敏感なのに、地元の人たちによってプラスチックの容器やインスタントラーメンの袋がぽいぽい捨てられているのが悲しい現実です。こんなに山奥まで現代の産物が入り込むのは、とめられない事実だし、どう処理するか等の地元の人たちの意識改革と教育が重要なのではないかと思います。
Day9:Shikha〜Ghorapani(2860m)
今日は3時間半歩いたが、ひたすらup,upだったので最後にはただロボットのように足を前後に動かしている、という感覚でした。このあたりは標高が高いわりには緑が多く、国花であるラリグラス(しゃくなげ)が満開できれいでした。ここはポカラからの2,3日間トレッキングをする人やアンナプルナベースキャンプ(ABC)コースの分岐点のためそちらへ曲がっていく人たちで宿とトレッカーがごったがえした集落になっています。
Day10:Ghorapani(2860m)泊
一日中、オープンカフェでミルクティーを飲みながら目前の大きなとがった雪山をながめてすごしました。 このトレッキングのメインイベントであるプーンヒルでの夕日はとても美しかった。数分ごとに雪山と背景の色が変わっていくのは幻想的風景でした。夜のdining
roomはたくさんのアイルランド人の宿泊客と一緒になり、まるでアイリッシュパブにいる感じでした。
Day11:Ghorapani(2860m)〜Ulleri(2080m)
今日は2時間半の歩きで、距離も短く下りだったので楽勝でした。なんだかすっかり風景もポカラとかわらなくなってきて、ちょっと寂しい気が。数日前の寒さに震え、行くところ目の前雪山ばかりという光景がうそのよう。夜は窓から久々に見る街の明りがとても新鮮だったのと同時に文明社会に近づいたんだと実感。
Day12:Ulleri(2080m)〜Pokhara(870m)
トレッキングの終わり。ポカラについたとき、出発前は建設中だった観光客用スーパーマーケットがオープンしていて欧米の商品があふれていて、なんだかネパールなのにネパールではない錯覚に。そして、水洗トイレを見たとき、ああ、文明社会に帰ってきたんだ、とひしひしと実感しました。その夜、JomsomやKagbeniであった村人たちはまたいつもと同じように静かな暗い村でシンプルライフを送ってるんだなあと思うととても不思議な感覚に陥いりました。
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